市販の子供歯磨き粉のフッ素濃度を熟知してしていますか?フッ素入りの歯磨き粉は賛否両論言われてますが、使用や使用量は親の責任。
とはいえ、歯磨きの先進国欧米では脱フッ素をすすめているんだとか。日本国内で市販されている子供歯磨き粉はフッ素濃度が低いため表示義務もなく不安になりますよね・・・。
この記事はドラッグストアやスーパーで市販されている子供歯磨き粉のフッ素濃度を一覧にしたので参考にしてみてください。
子供用歯磨き粉配合のフッ化物濃度一覧
ジェルタイプ:青
ペーストタイプ:赤
メーカー名 | 商品名 | フッ素濃度 | 適用年齢 |
---|---|---|---|
ピジョン | ジェル状歯磨き | 100 | 歯が生えたら |
ピジョン | ジェル状歯磨きプチキッズ | 500 | 1歳半~ |
テテオ | 歯磨きジェル | 500 | 9か月~ |
テテオ | 歯磨きジェル さわやかプチミント味 | 調査中 | 1歳半~ |
ライオン | クリニカキッズ ジェル | 900 | 明記なし |
ライオン | クリニカキッズ 歯磨き | 900 | 明記なし |
ライオン | キシリデント | 900 | 明記なし |
ライオン | ライオンこどもハミガキ(アンパンマン) | ※1 960 | 明記なし |
ライオン | チェックアップコドモジェル バナナ | 500 | 1歳半~ |
ライオン | チェックアップコドモジェル ピーチ、グレープ、レモンティー | 950 | 8歳から~ |
ライオン | チェックアップコドモジェル ミント | 1450 | 15歳~ |
ライオン | チェックアップコドモペースト | 950 | |
サンスター | ドゥークリアこどもハミガキ イチゴ、グレープ | 500 | |
サンスター | ドゥークリアこどもハミガキ ミント | 1000 | |
サンスター | ガムデンタルペースト こども | 1000 | |
サンスター | バトラーエフペースト α | 1450 | |
花王 | クリアクリーン キッズ | 900 | |
サンスター | バトラーデンタルケアペースト | 500 | |
和光堂 | 歯磨きジェル | 100 | 歯が生え始めたら |
和光堂 | 歯磨きジェル りんご、ぶどう | 500 | 1歳半~ |
ゾンネボード | レノビーゴ STEP0 | 100 | 歯が生え始めたら |
ゾンネボード | レのビード STEP1 | 500 | 1歳半~ |
※小児用歯磨き剤(および歯磨き剤類似商品)のフッ化物配合に関する調査より
調べてみると・・・、厳密に何歳から使えると明記がないメーカーが多いことに気が付きます。
特に大手のライオンやサンスターは年齢に関してうやむやになっていて、親として歯がゆさを感じました。
ライオンへ直接問い合わせをしたら以下のような回答をいただけました。
ハミガキ中のフッ素濃度は法律(薬機法
)に基づく規定で1500ppm以下と定められています。ライオ ンでは子供向けのハミガキの場合は、お子様のお口が大人と比べて 小さいため、1/3くらいとしています。具体的なフッ素の濃度に 関してはお答えいたしておりませんので、ご理解願います。
このことからもライオンの子供歯磨き粉は500ppmくらいなのかな?と判断しました。
反面子供や赤ちゃん向けに販売しているテテオやピジョン、和光堂はハッキリと何歳からという明記とフッ素濃度の記載があり流石の一言。
そもそもフッ素配合子供用歯磨き粉はどのくらいを使用目安とすればいいのでしょうか。
年齢別フッ素量(子供歯磨き粉)
年齢に合わせたフッ素配合歯磨き粉の効果的な使用量を見定めましょう。
1歳~3歳の時期が一番フッ素症なりやすい!ともいわれています。
歯磨き粉は口のゆすぎができるのが前提で使うもの。
という点をいつも忘れないようにしています。
2歳以下 | 子供のカットした爪程度。ごく少量。 |
---|---|
5歳以下 | 500ppm=小児歯ブラシの約半分より少ないくらい(5mm以下) モノフルオロリン酸(1000ppm)小児歯ブラシの約半分より少ないくらい(5mm以下)※フッ化ナトリウムの毒性が半分のため。 |
6歳以上 | 1000ppmで1㎝程度 |
小児歯科の先生が書いているブログに画像付きで子供歯磨き粉の量がわかりやすく掲載されていました。
たとえばライオンチェックアップジェル(500ppm)を見ると、歯が生え始めてからすぐからの利用が可能になっていました。
歯磨き粉量は親の責任大だなと感じました。
毎日のことなので、量には注意したいですね。
【高濃度フッ素順】年齢別子供用歯磨き粉
フッ化物の濃度が高い順に年齢別子供用歯磨き粉を紹介します。
子供歯磨き粉フッ素濃度1450ppm(15歳以上から)


ペーストタイプは清掃剤が含まれていたり、殺菌成分が加わっている製品もあるので注意が必要です。
子供歯磨き粉フッ素濃度900~1000ppm(8歳くらいから)


以上がジェルタイプの歯磨き粉です。
低発泡なので、発泡剤が入っています。うがいができるようになったら検討してみてください。
子供歯磨き粉フッ素濃度500ppm以下(口のゆすぎがいらない歯磨き粉)
フッ素濃度は100~500ppmと低くなりますが、飲み込んでも安全と言われています。
また食品レベルの成分によるものがポイントの歯磨きジェルやスプレーです。


子供歯磨き粉フッ素濃度500ppm(軽くすすいだほうがいいかも)
歯みがきに利用する量ならフッ素の問題はないと考えられていますよ。


フッ素濃度とフッ化物の種類
フッ素フッ素といっても濃度の違いもあれば、フッ素の種類にもそれぞれ特徴があるの知っていましたか?
フッ素濃度
私たちが購入できる歯磨き粉のフッ素濃度は100、500~1500(1450)ppm。
形状
- ペーストタイプ
- フォームタイプ(泡)
- ジェル
- 洗口液
- スプレー
に分かれています。
フッ素配合歯磨き粉の虫歯抑制率は15%~30%という統計もあるので、フッ素を使えば虫歯にならないというわけではありませんでした。
フッ化物の種類
普段知っているのはフッ化ナトリウムですが、ほかにもフッ化スズとモノフルオロリン酸ナトリウムというフッ素があるそうです。
それぞれメリットとデメリットについて表にまとめました。
フッ素の種類
- フッ化ナトリウム(NaF)
- フッ化スズ(SnF2)
- モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)
フッ素別で配合されている歯磨き粉は下記のような製品でした。
フッ化物種類 | メリット | デメリット | 配合歯磨き粉 |
---|---|---|---|
フッ化ナトリウム | 効力が早く定着しやすい | 浸透力に劣る | チェックアップ |
フッ化スズ | 抗菌作用が優れている | 着色汚れになることがある | ホームジェル |
モノフルオロリン酸 | 浸透力が強い フッ化ナトリウムより毒性が低いらしい | 滞留性に劣る | ガム・デンタルペースト こども |
モノフルオロリン酸のフッ素の場合、毒性がフッ化ナトリウムの半分だということなので、フッ化ナトリウムの基準値の倍までは目安として覚えておいて問題なさそうです。
参考:フッ化物配合歯磨き剤種類
調べてみるとフッ素の種類によってメリットやデメリットがわかりました。
どのフッ素製品も楽天やAmazonで探せば購入することもできますし、歯科医院で販売していることもあります。
ではそもそも高濃度タイプのフッ素歯磨き粉を、子供に使ってもいいいのでしょうか。
高濃度1500ppmは子供に使ってはいけません!
2017年にはフッ化物濃度が1000ppmから1500ppmまで500ppmまで引き上げられました。
ようやく世界と同様のレベルになったというべきでしょうか。世界中で使われているのも安心できる一つのポイントですね。
- フッ素濃度の予防効果
- フッ素濃度は1000ppmから500ppmずつ濃度を引き上げることで、予防効果が6%ほど上昇称すると考えられています。
上記サイトは英語なので、日本歯科医師会のページでご覧ください。
1500ppm配合のフッ素歯磨き粉は、歯科医だけでなく下記のような商品が市販されており、楽天やAmazonで気軽に購入できます。
問題は虫歯予防効果があるなら!赤ちゃんや子供に使えるのかではないでしょうか。次に1500ppmは子供に使えるのかまとめました。
【注意】1500(1450)ppmは6歳未満は使えない
1450ppm以上のフッ素配合歯磨き粉やジェルが赤ちゃんや乳幼児などの子供に使えるのか調べました。
高濃度の歯磨き粉は下記の商品が当てはまりました。
1500ppm配合歯磨き粉
- ライオン チェックアップスタンダード
- ライオン チェックアップジェル
- クリニカ アドバンテージ
- バトラー エフペーストα
1000ppmppm以上のフッ化物配合歯磨き粉は、6歳以上と使用制限がありました。もちろんリスクや副作用といった点も踏まえての制限付きといったところ。
6歳未満の使用制限は厚生労働省でも製造販売店に周知徹底するようにと指導がでています。
次は親なら気になる!市販されている子供歯磨き粉のフッ素濃度について一覧にしてまとめました。
市販で販売されている子供用歯磨き粉の選び方チェックポイント
子供用歯磨き粉のフッ素濃度を調べていると、成分も気にかかってくるものです。
子供用歯磨き粉の選び方
- 飲み込んでも平気
- 子どもの安全性第一
- 好きな味を選べる
- 子どもの成長に合わせて選ぶ
①飲み込んでも平気
歯磨き粉は基本、うがいができるのを前提に成分配合されています。
発泡剤や殺菌剤、研磨剤は子供には不要ともいえるので安全面も含め入っていないものを選ぶのがおすすめです。
②子供の健康と安全第一に
年齢に合わせたフッ化物の濃度を選びましょう。
うがいができないのに虫歯予防のためと1500ppmを使うという親御さんはいないと思いますが。。。
低発泡が歯磨きを嫌がる原因の場合もあるので気を付けて観察してみましょう。
自然由来が必ずしも安全・安心でなくアレルギーの可能性もあるので注意が必要です。
参考:https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/dl/kenkou_shokuhin06.pdf
③好きな味を選べる
子供が歯磨きを楽しくなるよう、好きな味が選べるを選びましょう。好きなものは長続きもしやすいし、習慣づけるには効果的になってきます。
④子供の成長に合わせて選ぶ
歯磨き粉にはジェル、スプレータイプ、ペーストタイプと分かれています。
年齢に応じて研磨剤や殺菌剤などが含まれている歯磨き粉を選ぶのが、そのときそのときのお口の健康を守る最善の策となります。
フッ素濃度を高めることも歯質を強めるため得策ともいえます。
【比べてください!】市販子供歯磨き粉22種のフッ素濃度を徹底比較まとめ
ドラッグストアでもスーパーでも買える子供歯磨き粉ですが、商品名でメーカーホームページを見てもフッ素濃度書いていないことも多々あります。
歯が生え始めた子供の歯は一生で一度の大切なもの。
手を尽くしてもなかなかしてくれないのが歯磨き。
ですが!
6歳未満のお子様に歯磨き粉は必要なかったりします。
理由は泡立ちが歯磨きしたつもりになったり、すぐ口をすすぎたくなり丁寧に磨けないと弊害もあるから^^;
そもそも大人用も子供用も成分は香味以外はほぼ一緒。飲み込まないブクブクうがいができる年齢になってからですよね。
しっかりと歯垢を落とすこと重要!
つまり未就学児には必要ないですよね。
フッ化物は歯質を強くしたり、歯が溶けにくくするなど、できれば使っておきたい効果が満載だったりします。
世の中では微量でも健康に害があるとか影響があるとか言われたり、歯科医でも見解がさまざま。
目安量を守るのが第一です!そこで親ならあたりまえに知っておきたいのが、市販で販売している子供歯磨き粉のフッ素濃度と使用目安です!